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鉄平石の採石場へ


診療所の建物本体が和の装いとなるので、外構もこれを引き立てる奥深い趣きが求められます。荘厳な城を囲む真っ白い漆喰壁と黒い石積みを合わせた城郭のように。
石積みに使う石材は何がいいかと考えて、思いついたのが鉄平石でした。早速、諏訪の鉄平石採石場へ行き、話を聞いてきました。

鉄平石は、長野県 (諏訪・佐久地方) で採れる灰色や青みがかった石で、雨に濡れると色が深くなり、季節や光の加減で様々な表情を見せてくれます。その美しさから古来日本の庭園や建物に多く使われてきました。
火山の噴火で流れ出た溶岩が急激に冷え固まる過程で、薄く平らに割れやすい性質を獲得したものが鉄平石です。この性質のおかげで、敷石や壁材として加工しやすく、しかもとても丈夫です。自然の力でできた美しさと機能性を持ち、見る人の心を引きつける石です。

この石を使用し、道路に面して小端積みの塀を作ろうと考えました。しかし、塀の高さまで石を積み上げる労力と技術的難易度から、塀を作ることはあっさり諦めて、膝丈の花壇を作ることにしました。

職人さんが親切に教えてくれたところによると、「石をそのまま積み上げても、地面が沈み込んで傾いてしまう。したがって地下にコンクリートを流さなければならない」「コンクリートだけでは圧縮強度はあるが引張強度がないのですぐに割れてしまう。だからコンクリートに鉄筋を組み込まなければならない」「コンクリートの上にブロックで基礎を作る必要がある」「ブロックの表面からひび割れが生じないように表面をモルタルで完璧に覆わなければならない」などなど。

さらに、計算したところでは必要な鉄平石はパレット2枚分、1.7トンにのぼることが分かりました。これを2tトラックを借りて諏訪から長野まで運搬し、手作業で積み下ろさなければなりません。道のりは険しく長いようです。

作業工程はまたご報告します。


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